名曲・名盤紹介
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索引
・交響曲第25番ト短調K.183
・交響曲第39番変ホ長調K.543
・交響曲第40番ト短調K.550
・セレナード第13番ト長調「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」K.525
・ピアノ協奏曲第20番ニ短調K.466
・フルートとハープのための協奏曲ハ長調K.299
・クラリネット協奏曲イ長調K.622
・弦楽五重奏曲第4番ト短調K.516
・ピアノ四重奏曲第1番ト短調K.478
・ヴァイオリン・ソナタ第28番ホ短調K.304
・ヴァイオリン・ソナタ第34番変ロ長調K.378
・ピアノ・ソナタ第8番イ短調K.310
・ピアノ・ソナタ第11番イ長調「トルコ行進曲付き」K.331
・ピアノ・ソナタ第15番ハ長調K.545

交響曲第25番ト短調K.183

指揮 ジェイムズ・レヴァイン
オーケストラ ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
録音年 1985年
コメント この曲はモーツァルト17歳の時の作曲。17歳でこれだけの曲を作曲したのには驚かされる。まさに神童・天才の面目躍如である。現代の高校生がこんな曲作ったらびっくりするわ。第25番の演奏はこれが一番。レヴァインの第25番は演奏にキレがある。レヴァインとウィーン・フィルの組み合わせはモーツァルトの交響曲全集も出しているが、その中でも第25番の演奏が断トツの出来だと思う。
指揮 ジェレミー・ローレル
オーケストラ ル・セルクル・ド・ラルモニー
録音年 2008年
コメント 凄まじいドライブ感と繊細さを兼ね備えた演奏で、ピリオド楽器演奏の新次元を感じさせてくれる。スピード感が聴いていて気持ちいい。時代を先取りした感じの演奏だ。

交響曲第39番変ホ長調K.543

指揮 ジョス・ファン・インマゼール
オーケストラ アニマ・エテルナ
録音年 2001年
コメント 第39番だけでなくカップリングの第40番、第41番トータルで素晴らしいが、中でも私は第39番の演奏が一番のお気に入り。古楽器による演奏で古楽器の味わいがよく出ている。特に第40番第1楽章ではホルンの強奏がいい。第39、40、41番全てインマゼールの演奏はキレがあって小気味よくて聴いていて気持ちいい。
指揮 トーマス・ファイ
オーケストラ マンハイム・モーツァルト管弦楽団
録音年 2005年
コメント マンハイム・モーツァルト管弦楽団は一部オリジナル楽器を使ったピリオド系の演奏、モダン楽器を用いたピリオド奏法のオケである。このCDもノン・ヴィブラートで強弱をつけた演奏が上手い。

交響曲第40番ト短調K.550

指揮 ニコラウス・アーノンクール
オーケストラ ヨーロッパ室内管弦楽団
録音年 1991年
コメント モーツァルト200回目の命日1991年12月5日にウィーンのムジーク・フェラインザールで行われた没後二百周年記念コンサートのライヴ録音。特に第1楽章5分40秒付近のホルンの音と曲が最高潮に盛り上がるところは鳥肌が立つ。全体的に完成度の高い演奏。自分の中では交響曲第40番はこの演奏が一番だ。
指揮 エンリコ・オノフリ
オーケストラ ディヴィーノ・ソスピーロ
録音年 2006年
コメント 古楽器によるスピード感溢れる演奏はこれまでの第40番では聴いたことがないようなユニークな演奏だ。21世紀のこれからの演奏を先取りした演奏と言えるかもしれない。
指揮 ブルーノ・ワルター
オーケストラ ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
録音年 1952年
コメント この演奏は1952年5月18日の演奏と長らく言われてきたが、実は1956年6月24日が正しいらしい。でもこのCDには1952年と書いてあるのでそう記した。古い演奏なのでモノラル録音なのが残念だが、何と甘くロマンティックな演奏なんでしょう。第1楽章第1主題のポルタメントをかけて歌うところなどは思わずため息が出る。
指揮 トン・コープマン
オーケストラ アムステルダム・バロック管弦楽団
録音年 1994年
コメント 演奏もお気に入りの中の一つですが、それよりジャケの方がお気に入りなので掲載しました。コープマンの顔、いい味出してます。ジャケや帯を鑑賞するのもCD収集の楽しみの一つですね。
指揮 宇野功芳
オーケストラ 大阪フィルハーモニー交響楽団
録音年 2005年
コメント ど演歌演奏と言おうか。演奏に“溜め”がある。この第40番に限らず宇野功芳指揮の演奏はとにかくユニーク。既存のクラシックに聴き飽きた人には一聴の価値あり!。
ピアノ シプリアン・カツァリス
録音年 2004年
コメント 貴重なピアノ編曲版によるCD。カップリングが「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」というのもうれしい。第40番をピアノで聴きたいという人には必聴です。

セレナード第13番ト長調「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」K.525

オーケストラ オルフェウス室内管弦楽団
録音年 1985年
コメント オルフェウス室内管弦楽団は指揮者なしのオーケストラである。テンポよく溌剌とした演奏が明るいこの曲と非常にマッチしている。
演奏 タカーチ弦楽四重奏団、ヨーゼフ・カーヴァー(コントラバス)
録音年 1997年
コメント 「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」には珍しい弦楽五重奏版による演奏。室内楽らしくこじんまりとしたさわやかな感じがする。弦楽四、五重奏版の演奏としてはこれが一番だと思う。
指揮 アンドリュー・マンゼ
オーケストラ イングリッシュ・コンサート
録音年 2003年
コメント 古楽器演奏による「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」。スピード感があって、ドライブの良いキレ冴えがあって、その上ほのかな甘さを含んだ上質の旨みがある、滴る果実の果汁のような演奏。繰り返し有り。

ピアノ協奏曲第20番ニ短調K.466

ピアノ スティーヴン・ルービン
指揮者 スティーヴン・ルービン
オーケストラ モーツァルティアン・プレイヤーズ
録音年 1984年
コメント 古楽器による演奏。私はフォルテピアノの音色がとても好きだ。ルービン弾き振りによるこの演奏はフォルテピアノの良さをとてもよく引き出している。特に第2楽章のロマンスは最高でしっとりした曲と共にうっとりする。カップリングの第23番もなかなかの演奏。
ピアノ マルタ・アルゲリッチ
指揮者 アレクサンドル・ラビノヴィチ
オーケストラ パドヴァ管弦楽団
録音年 1998年
コメント アルゲリッチの意外にも唯一のモーツァルトのピアノ協奏曲録音。アルゲリッチとラビノヴィチの個性が激しくぶつかり合う演奏。ちょっとした喧嘩のようだ。でもそこがまた面白い。時折聴こえるホルンの強奏も演奏を盛り上げている。この第20番の演奏はとても個性的なので一聴の価値ありだと思う。

フルートとハープのための協奏曲ハ長調K.299

フルート フランク・トゥンス
ハープ マルヤン・ド・ヘール
指揮者 ジョス・ファン・インマゼール
オーケストラ アニマ・エテルナ
録音年 2005年
コメント 古楽器によるフルートとハープのための協奏曲。古楽器による響きが美しい。特に第2楽章は秀逸で聴き惚れてしまう。ソリストとオケとの絶妙なバランスに唸らされる演奏。

クラリネット協奏曲イ長調K.622

クラリネット デイヴィッド・シフリン
指揮者 ジェラード・シュワルツ
オーケストラ モーストリー・モーツァルト管弦楽団
録音年 1984年
コメント シフリンのクラリネットの響きは温かい感じがして聴いていて気分がいい。そしてロマンティックである。シュワルツの指揮も第一級の伴奏ぶりで、モーツァルトの神髄を突いている。

弦楽五重奏曲第4番ト短調K.516

演奏 アルバン・ベルク四重奏団、マルクス・ヴォルフ(第2ヴィオラ)
録音年 1986年
コメント 弦楽五重奏曲第4番の演奏はこれ。比較的速いテンポで淀みがなくバランスが良く隙がない演奏。この曲に限らずアルバン・ベルク四重奏団のCDは名盤が多い。

ピアノ四重奏曲第1番ト短調K.478

ピアノ スタンリー・ホッホランド
ヴァイオリン 若松夏美
ヴィオラ 成田寛
チェロ 鈴木秀美
録音年 2010年
コメント 珍しい古楽器によるピアノ四重奏曲第1番。古楽器演奏による室内楽もいいものだ。古楽器ならではの、鍵盤楽器と弦楽器が見事に溶け合うこの響き。

ヴァイオリン・ソナタ第28番ホ短調K.304

ヴァイオリン オーギュスタン・デュメイ
ピアノ マリア・ジョアン・ピリス
録音年 1990年
コメント 綺麗な仕上がりという印象。この演奏はデュメイのヴァイオリンよりピリスのピアノの方が目立っているような感じがする。

ヴァイオリン・ソナタ第34番変ロ長調K.378

ヴァイオリン ヤープ・シュレーダー
ピアノ ジョス・ファン・インマゼール
録音年 1982年
コメント この演奏も古楽器独特の響きがあり古楽器の特色が際立っている。フォルテピアノとヴァイオリンの音がうまく溶け合いうっとりと聴き入ってしまう。

ピアノ・ソナタ第8番イ短調K.310

ピアノ スタンリー・ホッホランド
録音年 2007年
コメント フォルテピアノによる演奏。フォルテピアノの音色は聴いていてとても気持ちいい。そこにはモダン・ピアノとはまるで異なった世界が広がっている。フォルテピアノによる第8番の中ではホッホランドが一番。
ピアノ スヴェトラ・プロティッチ
録音年 1990年
コメント プロティッチのこの演奏は強弱の付け方が上手い。凄く丁寧に弾いていて演奏に感情がこもっている。思わず聴き入ってしまう。

ピアノ・ソナタ第11番イ長調「トルコ行進曲付き」K.331

ピアノ ペーター・シュマルフス
録音年 不明
コメント 「3分で聴く 究極のクラシックVOL.1 究極のクラシック・ベスト25」。他のページでも触れたが、このCDこそ私が初めて買ったクラシックのCDであり私がクラシックに興味を持つきっかけとなった思い出深い記念のCDだ。このCDに収められている第11番は第3楽章の「トルコ行進曲」のみだが、私の中では未だに「トルコ行進曲」はこのペーター・シュマルフスの演奏が一番。特に2分56秒からの流れるような弾き方は聴いていてとても気持ちいい。どうして他のピアニストはこの弾き方をしないのか?。
ピアノ ファジル・サイ
録音年 1997年
コメント トルコの鬼才ファジル・サイのトルコ行進曲。一言で言うと、とてもユニークである。圧倒的なスピードで疾走するトルコ行進曲は他のピアニストの演奏とは一線を画している。こんなトルコ行進曲聴いたことがない。聴く者をぐいぐい引き込む不思議なパワーを秘めたカリスマ・パフォーマンスである。

ピアノ・ソナタ第15番ハ長調K.545

ピアノ マリア・ジョアン・ピリス
録音年 1989年
コメント ピリスの第15番第1楽章は流れるような綺麗な演奏。ピリスはモーツァルトのピアノ・ソナタ全集を出しているが新録音の第15番は出色の出来。
ピアノ ジョス・ファン・インマゼール
録音年 1996年
コメント 私はインマゼールがとても好きだ。指揮者としてもピアニストとしても好きだ。何か自分の感性に合っているのだろう。だからこのページでも結果的にインマゼールのCDをたくさん紹介することになった。インマゼールだからこの演奏も当然フォルテピアノである。よくまとまっている演奏という印象。だから耳に心地よく音が飛び込んでくる。
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